事故を防ぐ

手術の患者からの視点

品川美容外科池袋院において、2009年に死亡事故が起こりました。美容外科手術の中でも難易度はそれほど高くないと思われていた脂肪吸引手術での死亡事故でしたので、当時はニュースで大きく取り上げられていました。 死亡の直接の原因は脱水症です。吸引管の操作を誤り、腹壁や腸を傷つけた医師の怠慢、確認不足がもたらした悲劇でした。 品川美容外科は二度と脂肪吸引手術を行わないことを条件に遺族側と示談しました。その結果、被告は有罪判決を受けたものの、三年の執行猶予が言い渡されることになりました。 また、それとは別に、警視庁OBに捜査資料のコピーを渡した事で警察官の一人が地方公務員法違反罪に問われたことも話題になりました。

品川美容外科だけに限らず、今までに数多くの整形手術に関する裁判が行われてきました。しかし、現実には訴えが認められる事はあまり多くはないそうです。何故かというと『美』とは人それぞれ、数多くの形があるからです。 今回の品川美容外科での死亡事故では『死亡』という重大な問題が表沙汰になりました。ですが、死亡までは至らなくとも、求めていた理想と現実の狭間で苦しんでいる人は数多くいます。 品川美容外科事件における被害者は七十歳という高齢でした。いくつになろうとも、女性は美しさを求めているという証です。ですから、これ以上事故を繰り返さないためにも、医師を守るという意味でも、美容に関する法整備を進めなければいけません。